ハモ(鱧)とは? Hamo

ハモはウナギ目ハモ科ハモ属に分類されます。
熱帯地方を中心に世界で8種
日本にはハモ、スズハモ、ハシナガアナゴの3種が生息しています。

ハモには魚体全体に長くて堅い小骨がたくさんあります。
そのために「骨切り」という下処理を行わなければ通常食べることは出来ません。
ハモはウナギ同様に細長い円筒形の姿が特徴。

京都の夏の魚はハモ!

昔まだ交通手段がない頃、夏場になりますと、炎天下の中、
ほとんどの魚は酸欠で死んでしまいました。
ところが、獰猛なハモだけは京都についても生きていたようです。
このような、生命力の強い魚を食べると精が付くという考え方から、
京都の人は好んで鱧を食し、京都の夏の魚はハモと定着したようです。

ハモの効能 Effect

ハモには良質なタンパク質が多く含まれており、免疫機能の向上、体力向上、疲労回復効果があります。
また、脂質を構成する脂肪酸は一価不飽和脂肪酸のオレイン酸と多価不飽和脂肪酸のオメガ3系に分類されるドコサヘキサエン酸(DHA)が多く、
血中の悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を減らす働きがあります。
ミネラル類ではカリウムが多く、ナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので高血圧の予防に効果があります。
また、ハモは骨ごと食べることになるのでカルシウムも豊富に摂れます。
ハモの皮には化粧品などにも使用されるほど良質なコラーゲンが多く含まれており、肌老化を予防してくれます。

  • 体力向上
  • 免疫力向上
  • 高血圧の予防
  • 疲労回復
  • 美肌効果
  • 骨粗鬆症の予防
  • 動脈硬化予防

ハモの骨切りの技術 Technic

ハモは異常な数の骨を持っており3500本と言われています。
そのため普通の調理ではとても食べられません。
そのため【骨切り】という下処理を行います。
1寸(約3.3cm)の間に皮1枚を残して24~26回包丁を入れていきます。
この処理により骨ごと食べられるようにするのです。